「うまくやらなきゃ」を手放して、見えたもの
60歳目前の新たな挑戦
実は私、数ヶ月前から卒業した美容学校の講座を説明する個別相談係として研修を受けていました。
週中は本業の業務部長としての仕事。
夜と週末はファイナンシャル・プロフェッショナルとしてのビジネス。
その上、テニス・リーグ・チームに所属しているため週2~3回はチーム練習が入ります。
さらに今年はこの忙しさから少しでも脱却するためのスキルを養うため自分専用AIエージェント構築方法を学ぶオンラインコースの受講もスタート。
これだけでも私の日常は毎日目の回るような5分刻みの忙しさ。
正直、美容学校からお声がかかった時は躊躇しました。
“これ以上自分を忙しくするわけには行かない。”
・・・でも、ちょっとだけ興味がある。
それに、私は
「“運”とは“人”が運んでくるもの」
という独特な信仰があるため、このお誘いはちょっと本能的に“匂った”んです。(笑)
なんとなくOKしてしまい、始めの2~3か月は大後悔でした。
仕事柄、1~3月は1年でも最も忙しい時期。
その中でこの「個別相談係」というお仕事は思った以上、研修や資料勉強の時間が必要だったんです。
突然洗濯機に放り込まれてガランガラン回さられているような感じでした。
何度も
「お断りしようか・・」
と悩みながらも、
「とりあえず私が出来るところまでやってみよう」
と思い留まったのは、
「綺麗になることは、女性にとってエネルギーの源泉」
という気づきでした。
綺麗になることで、行動が変わる。
自信が変わる。
人生が変わる。
そのことをクラスメイトや卒業生の方たちを見て確信しました。
だからこそ、同じように悩んでいる女性の相談を受けるこのお仕事、
“私に出来るのならさせて頂こう”
と60歳を目の前にしての新たな挑戦に踏み切りました。
「惨めでみっともない自分」の新たな発見
本番前に何回も研修が用意されます。
そこである研修で先輩がわざと「意地悪なお客さん役」を演じてくれたんです。
何を聞いても素直に答えてくれない。
こちらが深掘りしようとすると、
「それ、関係ありますか?」
と尖ってくる。
何か説明しようとすると
「何言ってるか全然分かんないんですけど!」
・・・撃沈しました。
口の中が乾いて、頭が真っ白になって、何を言いたいのか自分でもわからなくなる。
普段は周りから
「説明が分かりやすい」
「ワークショップが上手」
なんて言われて、ちょっといい気になっていたところがあったのかも知れません。
不機嫌な人を目の前にすると、途端にビビり散らかす・・
——そんな惨めでみっともない自分の姿を、まざまざと見せつけられて、久々にショックを受けました。
落ち込みました。
惨めでみっともない自分に対して怒りを感じました。
でも、私は自分の直感(“匂い”を感じ取った本能)を信じると決めて、
”この挑戦に踏み切ったからには絶対に何か意味があるはず!”
とジャーナリングを使って深堀りをしてみました。
“なぜそうなるのか。”
”そもそも個別相談役がやるべきことは?”
“私はこの個別相談をどうゆう結果に導きたいと思っていたのか?”
2ページ、3ページと頭に浮かぶ言葉をつづり続け、気づきました。
私がパニックに陥った理由。
それは私は個別相談に来た相手ではなく
「声かけてくれた先生の期待に応えなきゃ」
とか
「仕事ができない人と思われたくない」
という気持ちで、対話していたのだ、ということに。
つまり、私の頭の中にあったのは自分のこと。
目の前にいる人のことを、全然見ていなかった。
「自分」軸というエゴを手放した瞬間
研修で気づいたことを、ひとつの言葉に集約するとこうなります。
「うまくやろう」ではなく、
「目の前のこの人の幸せを祈って、精一杯向き合う」。
それだけでいい。
先生にどう思われるかなんて、関係ない。
うまくできるかどうかも、関係ない。
ただ、この人のために今できることを、私なりに誠実にやる。
そう決めたら、不思議なほど気が楽になりました。
デビュー戦で起きたこと
そして迎えた初めての個別相談。
私はリラックスしていました。
あのビビり散らかした研修のときとは別人のように。
契約は取れなかった。
でも、一人の女性と、真摯に向き合えた。
彼女の言葉に耳を傾け、彼女が本当に求めているものを一緒に探した。
その時間は、私にとって本物でした。
そしてミーティングを終えた後、こんなことを思っていました。
「次のアポ、楽しみだな」と。
あんなに嫌で仕方なかったことが、楽しみに変わっていた。
それが一番の収穫だったかもしれません。
新しい自分を目指して
私が目指しているのは、いつかPSIという50年前にアメリカ生まれた「人生を自分でデザインするための、体験型の変容プログラム」を日本語版にして日本に持ち込むことです。
人の人生に向き合うことをサポートするコンテンツを届ける。
巧いファシリテーターではなく、「目の前の人の変容を真剣にサポートする」ファシリテーターを目指す道が始まりました。
今回の体験は、私が目指す場所への、大切な一歩でした。
あなたへの問い
緊張する場面、頭が真っ白になる場面はありますか?
面接、試験、商談・・。
そんな時、
”そもそも、これは何を目的にするものか?”
と考えてみましょう。
面接は「受かるため」にあるわけではありません。
自分が求めるものと相手が求めるものが合致しているかを確認する場所。
試験も「受かる」ことが目的ではありません。
「自分がこの道(専門スキル・学校)を始めるためのスキルがあるかどうか」を確認する場所。
商談も「売る」ことが目的ではなく、「自分が良いと信じる商品が相手の問題解決につながるかどうか」を確認する場所。
目的を見極めたら、惨めでみっともない自分を見つけることを怖がらず、新しい一歩を踏み出してみませんか?
年齢は関係ありません。
私たちの前にはあなたが想像する以上、人生をもっと楽しむ選択肢が広がっています。

