「あなたには、ハートがない。」——その言葉が、12年後に真実になった日。
副業ビジネスは“自分のペースでできてフレクシブルである”という利点と同時に
「やっても、やらなくても良い」という立ち位置にあり、
アクションを起こすための“動機づけ”が非常に重要になってきます。
そのため、メンターからはいつも“Burning Desire(「腹の底から湧き出る欲求」
=要するにそれを得る為になら一歩踏み出すことも厭わないと思える動機の源泉となれる
”欲しいもの“や”望んでいる状況“)”を持てと言われていました。
ところが起業して2~3年でなんとか生活苦から抜け出した私には、
これと言って心の底から“欲しいモノ”がなかったのです。
当然、私のビジネスは停滞状態でした。
そんな状況の中、かつて、私はこう言われたことがあります。
「あなたに欠けているのは、Burning Desireではなく、ハートです。」
そう言い放ったのは、この副業ビジネスでかなりトップにいた幹部の女性でした。
血の気が引いて指先が冷たくなりました。
私は普段からめったに怒らないため、怒ったりすると血の気がどこかに
終結して指先に血流が行かなくなります。
怒りで震える冷たい指先をギュっと抑えながら彼女の顔をみました。
自分がどんな表情を浮かべていたかは想像できませんが、彼女は私の視線を
まっすぐ捉えたまま5秒くらいでしょうか(私にはもっと長く感じましたが)
沈黙と重厚な空気で私を圧迫した後、「Next(はい、次)」と次の
トレーニーとのインタビューに入りました。
私は誠実な人間だし真面目に、親切に、一生懸命生きてる。
その私のどこに、ハートがないというのか。
私は思いました。
「この人、私のことを何にも分かってないくせに!」
「10点満点」の暮らし
あれから月日が流れ、私の人生は着実に良くなっていきました。
副業の収入は、少しずつ、でも確実に増えていった。
2015年には、毎年5〜6回の旅行を楽しみながら、
お金の心配もすることがない状態にたどり着いていました。
2008年に作ったビジョンボードに描いた夢や目標は、
新しいパートナーを見つけること以外(笑)、
ほぼ全て実現していました。
海とバンクーバーのダウンタウンが見える部屋。
子供の頃から憧れていたミニクーパー。
大好きな犬との暮らし。
資産1億円。
私の人生は、10点満点中10点でした。
もう、これ以上何も望むものはない。
そう思っていました。
2020年、コロナが私に突きつけたもの
2020年、コロナが世界を変えました。
私のクライアントも、友人も、
たくさんの人が不安に苦しんでいました。
「仕事がなくなるかもしれない。」
「収入が途絶えたらどうしよう。」
「これからどうやって生きていけばいい。」
その時、私は——
ありがたいことに、全く不安はありませんでした。
もし会社がなくなっても、副業の収入がある。
もし何かあっても、自分で立て直せる。
私は、自分の人生の舵を、ちゃんと握っていた。
でもその時、ふと気づいてしまったのです。
「私は今まで、同じ痛みを持つ人たちに、手を差し伸べてこなかった。」
ハートがない、は本当だった
私はファイナンシャルアドバイザーとして、
クライアントのファイナンシャルカルテを取るたびに、
心の底で気づいていました。
「このままではリタイアメントは厳しい。」
「この人には、もっと収入の舵を取り戻す必要がある。」
でも、私はそれを伝えませんでした。
なぜか。
私がやっている副業ビジネスを紹介したら、
「ネズミ講じゃないか」と思われるかもしれない。
「この人は私を利用しようとしている」と思われるかもしれない。
私は、自分がどう思われるかを、相手の未来より大切にしていたのです。
あの幹部女性の言葉が、12年越しに、
静かに、でも確実に、腑に落ちました。
彼女は正しかった。
私には、ハートがなかった。
誰かの未来を救うことより自分の体裁のほうが大切だった。
私が変わった瞬間
その日から、私は変わりました。
ファイナンシャルの相談を受けるとき、
必ずこう伝えるようになりました。
「もしエキストラ収入が必要だと感じたら、
いつでも私に声をかけてください。
一緒に考えましょう。」
それだけでした。
強引に勧めるわけでも、
説得するわけでもない。
ただ、「扉がある」ということを伝える。
そこから少しずつ、仲間が増えていきました。
今、私は11人の日本人女性と一緒に歩んでいます。
なぜ私は、このブログを書いているのか
私は今年60歳を迎えます。
正直に言えば、
のんびり余生を送るという選択肢もあります。
既存のクライアントだけお世話して、
好きな旅行をして、
楽しい仲間と美味しいものを食べて、
テニスを楽しんで。
それも、素晴らしい人生だと思います。
でも今の私は、それだけでは満足できなくなってしまったのです。
コロナの時に気づいてしまったから。
「ハートがない」が真実だったと分かってしまったから。
私が知っていることを、まだ知らない誰かが必要としている。
どん底から這い上がった経験。
お金の舵を自分で握る方法。
限界まで頑張らなくても、舵は取り直せるということ。
それを届けたくて、私はこのブログを書いています。
あなたに届いていますか?
あなたへの問い
あなたは今、
誰かのために「言えていないこと」はありますか?
自分がどう思われるかを恐れて、
相手に伝えるべきことを、飲み込んでいませんか?
ハートがあるとは、
強くあることではありません。
自分のことと同じように、相手の未来も考えられること。
私は今、そう思っています。