あなたの口癖が、あなたの人生を創る。——言葉を変えると、世界が変わる。
前回は、人生を変える2つの方法のうち「人間関係」についてお話しました。
今回はもう1つ——「言葉」の話です。
あなたは今日、どんな言葉を使いましたか?
無意識の言葉が、あなたを作っている
「あー、疲れた・・。」
「どうせ私なんか・・。」
「私、これ苦手なんだよね・・。」
一日の中で、こんな言葉をふと口にしていませんか?
特に意識しているわけでもない。
ただの口癖。
ただのつぶやき。
でも実は、その何気ない言葉が、あなたの現実を静かに、確実に、形作っています。
言霊——言葉に魂が宿るということ
日本には古くから「言霊(ことだま)」という概念があります。
作家のせくらみゆきさんは著書「音—美しい日本語のしらべ」の中で、日本語の音そのものに宿るエネルギーと美しさについて深く語っています。
また、この日本語のしらべ(音)自体が日本人独特の感覚・霊性を形どるというとても興味深い内容でした。
言葉は単なるコミュニケーションの道具ではないのです。
口にした瞬間から、その言葉はエネルギーを持ち、現実を引き寄せ始める——。
これはスピリチュアルな話だけではありません。
脳科学の世界でも、同じことが証明されています。
脳は「主語」を理解しない
「あの人は本当に運が悪いよね。」
「あの人っていい人だけど○○がダメなのよ。」
そう言った時、あなたの脳は「運が悪い」「〇〇がダメ」という言葉を、自分自身に向けられたものとして処理します。
「ありがとう」を口にすると、自分の気持ちも温かくなる。
「疲れた」を繰り返すと、本当に疲れた現実がやってくる。
言葉は他者への発信である前に、自分自身へのプログラミングなのです。
さらにRAS(網様体賦活系)という脳の仕組みも関係しています。
RASとは、自分がフォーカスしていることを優先的に現実から拾い上げるフィルターのこと。
「不平・不満」や「心配・不安」の言葉を使い続けると、脳は不平不満や心配・不安を感じる材料ばかりを探し始める。
逆に「ありがたい」という言葉を使い続けると、感謝できることが次々と目に入るようになる。
言葉が現実を作る——というのは、比喩やスピリチャルの話しではなく、私たちの脳の構造なのです。
ストレスを溜めないためのガス抜きは?
「でも、ガス抜きって必要じゃないんですか?」
第一回美リオネア倶楽部で、こんな質問が出ました。
「ポジティブな言葉を使うのは大切だとわかるんですが……友達に愚痴を言ってガス抜きするのもダメなんですか?」
「言わないでストレスをためるよりもその方がいいですよね?」
正直な、そしてとても共感できる質問です。
確かに、愚痴を言った瞬間って、すっきりしますよね。
時には爽快感さえある。
でも——私はこれを、麻薬と同じ構造だと思っています。
使った瞬間は気持ちいい。
楽になった気がする。
でも実際には、その言葉によって引き寄せられた現実(正確に言えば、RASによってフォーカスされ、また愚痴を言わなければならない状況を脳が認識するようになる)が生まれてくる。
愚痴を言えば言うほど、愚痴を言いたくなる現実がやってくる。
不満や怒りを言えば言うほど、またその感情を引き起こす現実がやってくる。
これが負のループです。
麻薬中毒がどんどん深みにはまっていくように、愚痴や不平不満もまた、やめられなくなっていく。
そしてもう一つ、見落としがちな落とし穴があります。
愚痴や悪口を言い続けると、同じように愚痴や悪口が好きな人たちが周りに集まってきます。
お互いの「器」が同じで、居心地がいいからです。
前回お伝えした「あなたの周りの5人が、あなたを作っている」という話、覚えていますか?
言葉の習慣は、人間関係の習慣と、深いところで繋がっているんです。
口から出る言葉こそ、自分で舵を取る
この連鎖を断ち切るには、覚悟しかないと思っています。
言葉は、思いつくままに勝手に口から出てくるもの——そう思っていませんか?
でも本当は違います。
表情も、行動も、自分で選べるように、口から出る言葉でさえ、自分で舵を取ることができる。
それが「言葉の覚悟」です。
どんなに腹が立っても。
どんなに疲れていても。
どんなに悲しくても。
「この言葉は使わない」と自分で決める。
自分の言葉の舵を、自分の手に握る。
それだけで、あなたの現実は静かに、確実に、変わり始めます。
では、モヤモヤはどこへ持っていけばいいのか
「でも不満を全部飲み込んだら、逆にストレスが溜まらない?」
そう思う方もいると思います。
私が重宝している方法——それはジャーナリングです。
感じたこと、モヤモヤしたこと、腹が立ったこと。
それをそのまま、紙に書き出す。
誰にも見せない。
誰にも迷惑をかけない。
ただ、自分の内側にあるものを、言葉にして外に出す。
これをやると、不思議なことが起きます。
書いているうちに
「私はなぜこう感じているんだろう?」
と自分を俯瞰できるようになる。
感情の渦の中にいた自分が、少し高いところから自分を見られるようになる。
誰かに愚痴を言っても、相手に同じ感情に巻きこむ以外何も解決しない。
でもジャーナリングは、自分の感情や言葉の舵を、自分の手に取り戻す作業です。
あなたへの問い
今日、あなたが一番多く使った言葉は何でしたか?
そしてその言葉は——あなたがなりたい未来に、近づいていましたか?