見た目は1%。でも、ビジネスの99%を動かす
人種差別、男女差別、年齢差別——
世の中にはさまざまな「差別」があります。 そしてそれらは、批判され、法律で規制され、社会問題として取り上げられてきました。
でも、実はもっと根本的な差別が存在することを、ご存知ですか?
「ルッキズム」
― 外見による差別です。
アメリカが認めた「見た目格差」の現実
2002年、アメリカのABCニュースの看板報道番組『20/20』は、
「Lookism: The Ugly Truth(ルッキズムの真実)」という特集を放送しました。
ジョン・ストッセル記者が隠しカメラと科学実験を駆使して検証したのは、
私たちが薄々感じていたけれど、誰も公には認めたくなかった現実でした。
見た目が良い人は、就職面接で有利になる。
見た目が良い人は、同じ仕事をしても給料が高い。
見た目が良い人は、裁判においてさえ、より軽い判決を受けやすい。
能力でも、誠実さでも、努力でもなく——
外見が、人生の結果を静かに、確実に変えている。
「それは大人だから、世間ずれしているから」 そう思いますか?
番組はさらに踏み込みました。
「正直」すぎる子どもたち
小学校の教室で、ある実験が行われました。
見た目の異なる二人の代理教師を、それぞれ子どもたちに紹介します。
そして後から聞くのです。
「どちらの先生が好きですか?なぜですか?」と。
子どもたちは、見た目の良い教師の方を選びました。
そしてその理由を、こう答えました。
「この先生の方が、経験がありそうだから」
「教え方が上手だった」
「親切そうだから」
でも実際には—— 経験があったのは、もう一方の先生でした。
そして、私が最もショックを受けたところ。
それは子どもたちは誰一人、こう言わなかったことです。
「この先生の方が、奇麗だから」と。
そうです。
子どもたちはすでに知っていたのです。
「美しい人だから選ぶ」というのが、言ってはいけないことだと。
だから無意識に、別の理由をつけた。
「経験がある」「教え方が上手」「親切そう」——
外見への判断を、能力への評価に変換して語る。
大人の世界でも、まったく同じことが起きています。
採用担当者も、クライアントも、あなたのビジネスパートナーも——
「見た目が良かったから」とは、決して言いません。
でも、確実にその判断は、見た目から始まっています。
生まれた瞬間から、すでに始まっていた
番組はさらに、もっと根源的な問いを立てました。
「これは、育ちや環境によるすり込みなのか?」
そしてカメラは、言葉も持たない赤ちゃんに向けられました。
美しい顔と、そうでない顔。
二つの写真を並べて、赤ちゃんに見せます。
結果は——明白でした。
赤ちゃんは、美しい顔に倍以上の時間視線を向け続けました。
何も教えられていない。
何もすり込まれていない。
ただ生まれてきただけの存在が——
美しいものに、引き寄せられていた。
これはもはや、文化でも偏見でも教育でもありません。
国籍も文化も関係ない。
日本でも、カナダでも、同じことが起きています。
人間の本能です。
だとしたら—— その本能を知ったうえで、どう生きるか。
それを選ぶのは、あなた自身です。
怒りますか?それとも、利用しますか?
この現実を知って、どう思いますか?
「不公平だ」と怒りますか?
「そんな世の中、おかしい」と嘆きますか?
もちろん、その気持ちはわかります。
でも私は、こう考えるようになりました。
知ったうえで、利用する。
なぜなら—— ビジネスの世界では、99%の主導権は相手が握っています。
あなたとビジネスをするかどうか。
あなたからその商品を買うかどうか。
あなたの話を聞くかどうか。
あなたを信頼するかどうか。
そのすべての決定権は、相手にあります。
でも、だからこそ その相手の判断に影響を与えられる、たった1%の努力。
それが、見た目を整えることです。
言葉より先に、あなたはもう語っている
人が相手に抱く第一印象についてハーバード大学の研究では
55%はビジュアル
声のトーンが38%。
言葉の内容はたった、7%
だそうです。
どれだけ素晴らしい提案を準備しても、
どれだけ誠実な言葉を選んでも
あなたが口を開く前に、すでに勝負は始まっています。
ファイナンシャルエデュケーターとして、私はよくこう自問します。
「初めてお会いするクライアントに、私は
"この人の話を聞きたい"と思ってもらえる佇まいをしているか?」
言葉より先に、髪型、服装など”私の印象”が先に語ります。
表情が語ります。
清潔感が、姿勢が——静かに、でも確実に、相手の脳に届いています。
これはルッキズムの話ではありません。
自分への敬意を、相手に見せる技術の話です。
生まれつきの話ではありません
ただ、誤解しないでほしいのです。
私は「生まれつき美しい人にはかなわない」というお話しをしたいのではありません。
私が言いたいのは、その人と比べることではなく
"あなたがなれる最高のバージョンのあなた自身になる"
ことの重要さです。
以前にも書きましたが私が受講したビューティーアドバイザーのコースで、目撃した衝撃の事実。
先生の一筆で、みるみる美しくなっていく女性たち。
変わったのは、外見だけではありませんでした。
鏡を覗き込む彼女たちの姿勢が変わり、目の輝きが変わりました。
化粧で美しくなっただけでなく、内側から輝き出す。
オーラそのものが、変わっていきました。
自分を信じた人間が放つオーラ——
それは、どんなプレゼンよりも先に、相手の心に届きます。
「自分なんて」と思っているあなたへ。
もしかしたら、まだ最高の自分に出会えていないだけかもしれません。
美しくなる技術を、まだ手にしていないだけかもしれません。
たかが美容、ではありません
見た目を整えることは、虚栄心でも、自己満足でも、ましてや差別への迎合でもありません。
自分という存在に、敬意を払うこと。
相手の時間と判断に、誠実に向き合うこと。
1%の努力が、相手の99%の判断を動かす。
それがわかったとき—— 「美容」は、戦略になります。
あなたへの問い
あなたは今、なれる最高のバージョンの自分で、人と向き合えていますか?